Lipo TEST 血中脂質(コレステロール・中性脂肪)代謝解析サービス

Lipo TESTとは

LipoTESTとは?

LipoTESTとは、従来の方法よりも詳細にペットの脂質(コレステロールと中性脂肪)を測定するサービスです。

具体的には、リポタンパク質主要分画(CM、VLDL、LDL、HDL)それぞれに含まれる、コレステロールと中性脂肪の量を同時に測定することができる解析サービスです。これまでの脂質検査は、小型犬や猫などの小型の動物では充分な採血ができないため詳細な解析が難しく、総コレステロール・総中性脂肪のデータだけでは、説明のつかない症例がありました。
しかし、LipoTESTでは微量な血清量での測定が可能になり、善玉・悪玉コレステロール(HDL、LDL)も測定できます。動物の生活習慣病のリスクを把握することにより予防・治療にお役立ていただけます。

リポタンパク質とは?

血中脂質のコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)は、リポタンパク質という「容器」に梱包されて配送、代謝、回収されています。「容器」の外側にはアポタンパクなどの親水性の成分が、内側には疎水性の脂質成分が配列されています。

リポタンパク 脂質成分 合成と代謝
カイロミクロン
CM
・中性脂肪 約80〜90%
・その他(コレステロール・リン脂質)
食物中の脂質から小腸で合成されリンパ管から血液に入り、肝臓に運ばれる
超低密度リポタンパク
VLDL
・中性脂肪 約55%
・コレステロール 約20%
・リン脂質 約20%
食物中の脂質と炭水化物から肝臓で合成され血液中に分泌された後、中性脂肪が分解され引き抜かれるにしたがってコレステロールが次第に増加しIDLとなり、更にはLDLに変化
中間密度リポタンパク
IDL
・中性脂肪 約40%
・コレステロール 約35%
VLDLの中性脂肪が分解されLDLに替わる中間のリポ蛋白
低密度リポタンパク
LDL
・コレステロール 約45%
・中性脂肪 約20%
・リン脂質 約20%
殆どがVLDLから中性脂肪が分解され引き抜かれてコレステロールの割合が増加。余りは肝臓に回収されるが、過剰になると血管に蓄積するので「悪玉コレステロール」と言われる
高密度リポタンパク
HDL
・リン脂質 約50%
・コレステロール 約30%
・中性脂肪 約3%
主に肝臓と小腸で合成され、細胞や血管のコレステロールを肝臓に回収するので「善玉コレステロール」と言われる

図と表:札幌厚生病院循環器科HPより許可を得て引用

リポタンパク質の詳細解析メリット

◆ 生活習慣病など、今まで気づかなかった病気の早期発見に役立ちます。
肥満、糖尿病等の生活習慣病、クッシング症候群、甲状腺機能異常などの疾患にかかると、脂質代謝が異常となり、血液中の中性脂肪とコレステロールが増加する事が知られています。リポタンパク質を詳細解析することで、これらの疾病リスクを判断し、リスク管理にお役立ていただけます。

◆ 肥満のダイエット効果や、代謝疾患の治療経過を、脂質代謝の観点からモニタリングできます。

  • 見た目や体重の変化だけでは把握しきれないダイエットの効果を、脂質代謝の状態を見ることにより把握できます。
  • 代謝疾患等の病態を脂質の面から詳細に把握することにより、獣医師が治療方針を立案したり、治療経過をモニタリングするツールとしてご活用頂けます。

健常

健康な状態の犬猫は、「善玉コレステロール」HDLがほとんどです。

肥満

肥満になると、「悪玉コレステロール」LDLが増えてきます。

糖尿病

糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能異常などの病気になると、CM、VLDLのコレステロールや中性脂肪が増えてきます。