LipoTEST 検査結果選択 パターン4:複合・逆転型

VLDL↑、LDL↑
LDL>HDL

鑑別診断・治療指針

■脂質プロファイルの特徴

LDLコレステロール 高値
VLDL中性脂肪 高値
LDL>HDL

■鑑別診断、併発・原疾患が疑われる疾患

副腎皮質機能亢進症
甲状腺機能低下症
糖尿病*
膵炎(二次的?)
胆泥症(二次的?)
肝臓への脂質蓄積(二次的?)
末梢血行障害
高齢/背側の皮脂線炎
■治療指針
*原疾患がある場合、その治療を行う。

●脂質代謝改善
・食事の変更:低脂肪食への変更

・治療薬の選択肢
プラバスタチン:エラスターゼ併用も検討
クリノフィブラート:リポクリン 200mg錠
フェノフィブラート:リピディル 80mg錠

LipoTEST結果の各分画の数値と、標準値からの乖離を確認し、
その差が大きい分画の改善治療を優先する。具体的には、

- VLDL-TG>LDL-Choの場合は、フィブラート製剤を優先する
- LDL-Cho>VLDL-TGの場合は、プラバスタチン製剤を優先する

*フィブラートとスタチンの併用は禁忌!
ヒトでは副作用の横紋筋融解症のリスクが高まるとされている。


●肝疾患対策:
・肝酵素値が高ければ、ウルソ、分岐鎖アミノ酸(BCAA)強化。胆泥蓄積のモニター必要。

・脂質代謝改善薬の長期投与(2ヵ月以上)が必要ならばCoQ10の併用
(5kg以下5mg、10kg以下10mgが目安)

・BTR(総分岐鎖アミノ酸/チロシン モル比)が低ければ分岐鎖アミノ酸の補給


●胆のう疾患対策:
胆泥
・胆泥があればスパカール、EPLカプセル250mg~/10kg、エリスロマイシン微量投与を検討。
 スパカール:1~2mg/kg/BID(胆石症には禁忌) 


●再検査の目安
1~2ヵ月後LipoTEST再検査:臨床症状と結果に応じて治療の見直しを行う

・LipoTESTを活用した脂質異常症診療フローこちらを参照ください。

注意・免責事項:
※インスリン注射でコントロール中の糖尿病症例に脂質代謝改善治療を導入した場合相乗効果でインスリンが効きすぎて1週間以内に急激な低血糖が起こる可能性があります。安定するまでは症状の観察と厳密な血糖モニターが必要になります。ご注意ください。

*当サイトを参考にした獣医師の裁量による治療や薬剤処方には、十分なインフォームド・コンセントと慎重なモニタリングが必要です。当社は、お客様又は第三者に発生したいかなる損害または損失に対して、一切責任を負いません。

■パターン4のCase Report
Case 8  メバロチンにより複合型脂質代謝異常が改善した猫の症例
Case 9  脂質代謝改善治療により脂漏性皮膚炎が改善された秋田犬の一例
Case 15 クッシング症候群を疑ったキャバリアに脂質代謝改善治療を実施した1例
Case 16 脂質代謝改善治療により、黄疸と膵炎症状が消退した猫
Case 17 脂質代謝改善治療により背側の皮膚炎が改善された犬の2例
Case 18 肝臓のリンパ腫により特殊な脂質代 謝異常を呈した犬

その他の検査結果

参考情報

脂質代謝異常症の診療フロー

院内検査で血中脂質(T-Cho、TG)に異常が確認された際、その後LipoTESTを活用して診療を進める際のフローです

関連薬剤・検査

各疾患の推奨検査と治療例や脂質異常症を改善する薬剤がわかります

LipoTEST Webサイト

LipoTESTの検査内容の解説、学術情報、獣医師の声など掲載しています。

LipoTEST CaseReport

LipoTESTを活用して脂質異常症を改善した症例の情報を掲載しています。

このWebサイトは、弊社のリポタンパク質・脂質詳細検査「LipoTEST」の結果フォローのため、獣医師への情報提供を目的としております。