LipoTEST 検査結果選択
補足情報

■各疾患の推奨検査と治療例

追加実施・推奨検査 治療例
糖尿病 糖負荷試験等の耐糖能試験
(正常血糖インスリン、クランプ試験、
インスリン負荷試験等のインスリン抵抗性試験)
インスリン投与、食事療法、脂質代謝改善薬投与
高脂血症 肝機能チェック、腎機能チェック、血糖値測定 脂質代謝改善薬投与、強肝剤投与、低脂肪食
甲状腺機能低下症 甲状腺ホルモン測定 甲状腺ホルモン剤投与、脂質代謝改善薬投与
副腎皮質機能亢進症 ACTH負荷試験、超音波画像診断、MRI 0p' -DDD投与、トリロスタン投与、外科手術、脂質代謝改善薬投与
慢性腎不全 腎機能検査(クレアチニン・クリアランス等)、マイクロアルブミン測定 輸液、ACEI剤投与、吸着剤投与、食事療法、脂質代謝改善薬投与

■脂質異常症を改善する薬剤

◯スタチン系薬剤

コレステロールの生合成にかかわるHMG-CoA還元酵素を特異的に阻害する。抗酸化作用、抗炎症作用等も有することが知られている。
プラバスタチンナトリウム(5mg・10mg)
犬:1mg/kg(猫は半量)/夜1回 から開始、2週間毎に反応を評価する。最高5mg/kg/day までの増量が可能。甲状腺機能低下症などの原疾患をコントロールすれば0.2mg/kg/dayでもLDL低下の実績もある。
★フィブラートとの併用は、横紋筋融解症等の副作用増強リスクあり、禁忌。
★イヌの試験で、コレステロールの生合成は夜間に亢進することが報告されているので、その合成阻害を目的とした治療のためには、夕食後にスタチンを投与することが望ましい。
★スタチンは、コレステロールと同時にコエンザイムQ10(CoQ10)の生合成も阻害してしまうため、スタチン長期投与(2ヵ月以上) による管理には、CoQ10製剤やサプリメントの併用を推奨。
体重5㎏以下5mg、10㎏以下10mgを1日量として推奨。
(参考)製品開発時データ
・ビーグル犬への0.625mg/kg/dayの投与で有意に血清コレステロールを低下させ、投与を中止すると7~10日で速やかに元のレベルに戻った。

・ビーグル犬に50mg/kgを5週間投与しても、胆汁中の胆汁酸組成を変えることなくコレステロールのみを低下させることで、 胆石形成指数が有意に低下した。

・ビーグル犬に5mg/kg/dayおよび25mg/kg/dayで104週間経口投与したところ、血清コレステロール値は第4週に低下し、以後低値が続いた。全身状態をはじめ種々の検査項目ならびに病理組織検査で異常を示した犬はいなかった。

・犬に100mg/kg/day、13週間経口投与した群では、脳の微小血管に漏出性出血等が認められたという報告あり。

◯フィブラート系薬剤

中性脂肪の合成抑制、VLDL分解酵素であるリポタンパク質リパーゼの活性化による分解促進により、血中中性脂肪値を低下させる。肝臓でのコレステロールの合成を抑制し、胆汁中への排泄も促進する。LDLが減少する一方、HDLはむしろ増加する。
クリノフィブラート (リポクリン200mg錠)
人,ラットから換算した犬での推奨投与量10- 15mg/kg/BID-TID(猫は半量) 日本獣医生命科学大・内分泌診療科での犬での使用量 2.4-4mg/kg SID リポクリンの副作用にも横紋筋融解症があり、人ではスタチンとの併用は、副作用増強リスクあり、併用禁忌。
フェノフィブラート (リピディル80mg錠)
フィブラート系の中では半減期が長く、作用も強力。1日1回、夜に投与。 日本獣医生命科学大・内分泌診療科での犬での使用量 3~5mg/kg 24時間毎。 肝臓に負荷がかかる可能性もあるので、投与期間中の肝酵素モニターを欠かさず行う。
★イヌにおいてフェノフィブラートの約80%は腎臓を介して尿中に排泄されるため、腎不全症例への投与は禁忌。

◯酵素製剤

CMおよびVLDL中の中性脂肪を加水分解する酵素であるLPL(リポタンパク質リパーゼ)を活性化し、肝臓でのコレステロールの分解と排泄も促進する。 イヌでの半減期は6時間。コレステロール分解酵素が働いていない症例の場合は、VLDLが減少する一方、LDLが増加する傾向あり。
エラスターゼ 1800U錠
犬・猫:初回10kgまで1日量1錠を経口投与。効果不十分な場合や、重度の高脂血症には最初から1回量1錠をBID-TID投与する。酵素(豚)へのアレルギー反応以外の副作用は稀。長期投与による酵素に対する抗体形成の可能性あり。胆泥貯留症例への単独投与は要注意。
(参考)製品開発時データ
イヌに5錠(9000U)を経口投与後、約5.5時間で最高血中濃度(約2.4ng/mL)に達し、生物学的半減期は約6時間。

注意・免責事項:
※インスリン注射でコントロール中の糖尿病症例に脂質代謝改善治療を導入した場合相乗効果でインスリンが効きすぎて1週間以内に急激な低血糖が起こる可能性があります。安定するまでは症状の観察と厳密な血糖モニターが必要になります。ご注意ください。

*当サイトを参考にした獣医師の裁量による治療や薬剤処方には、十分なインフォームド・コンセントと慎重なモニタリングが必要です。当社は、お客様又は第三者に発生したいかなる損害または損失に対して、一切責任を負いません。

その他の検査結果

参考情報

脂質代謝異常症の診療フロー

院内検査で血中脂質(T-Cho、TG)に異常が確認された際、その後LipoTESTを活用して診療を進める際のフローです

関連薬剤・検査

各疾患の推奨検査と治療例や脂質異常症を改善する薬剤がわかります

LipoTEST Webサイト

LipoTESTの検査内容の解説、学術情報、獣医師の声など掲載しています。

LipoTEST CaseReport

LipoTESTを活用して脂質異常症を改善した症例の情報を掲載しています。

このWebサイトは、弊社のリポタンパク質・脂質詳細検査「LipoTEST」の結果フォローのため、獣医師への情報提供を目的としております。